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​新日本柔術 梅一

​Remixed Japanese JIU-JITSU Umeichi

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​体験申込受付中!

①「合気を体感してみたい」「どういう仕組みなのか詳しく説明をききたい」という方のために体験会(1時間2,000円)をご提供します。

※合気とは、触れた瞬間に相手を無力化し、相手の力を「取る」技術です

 

②入門を前提とした稽古の体験については、無料です!

​下記までメールでお問い合わせください↓

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​梅一について(当流の目的)

東京・台東区の柔術道場「新日本柔術 梅一」は、柔道、合気道など、日本の古流柔術の流れを汲む現代武道についてその根本の真理をつかみ、再編成して実践・修練することを目的としています。また、柔術・剣術など江戸時代以前の武術の歴史や術理について研究・整理し、価値ある文化資産を次世代に遺してゆくことも使命とします。

 

競技スポーツ、型演武としてではなく、護身・実戦性を重視した「あらゆる現実の戦闘シーンに対応できる合理性を備えた総合格闘技」として、日本古来の侍の戦闘技術である<柔術>を再構成・アレンジし、常に進化を続ける「新・日本柔術」として、現代に蘇らせます。

■古流柔術から柔道・合気道への流れ

柔術は日本において古来から伝わる徒手や短刀等での戦闘術で、戦国時代の組討技術や日本刀の操法が基になっています。江戸時代には非常に数多くの柔術諸派が存在していましたが、明治維新後は消滅の危機に瀕します。そのような時代の中、嘉納治五郎が起倒流、天神真楊流を中心に柔術諸派の技術を整理して創設した嘉納流柔術から講道館柔道が誕生。さらにそこから派生して寝技を中心に独自進化したのがブラジリアン柔術です。一方、会津藩の殿中技法として伝えられていた技術が明治になって天才武術家・武田惣角によって完成し、一般に公開されたのが大東流合気柔術です。さらに惣角の弟子である植芝盛平によって、合気道が創設されました。

さらに時代が進んで1990年代、ブラジリアン柔術が総合格闘技の世界を制圧したことにより、一躍ブラジリアン柔術が注目されるようになり、競技人口も大幅に増えます。日本からブラジルに渡った柔道が、ブラジリアン柔術として日本に逆輸入される形となり、今では単に「柔術」というと、ブラジリアン柔術のことを指します。

■梅一が提唱する新しい柔術のスタイル

さて、このような歴史を踏まえて、梅一は古流柔術をルーツとする現代武道である柔道・合気道の本質となるエッセンスを抽出し、さらに古流の技術も発掘して、護身術・格闘技として有効性を持つ、新たに刷新された日本柔術のスタイルを提唱したいと考えます。そして、将来「柔術」というとブラジリアン柔術だけではなく、日本柔術も含まれる、というような情勢が生まれることを期待します。<柔術>の大海はとてつもなく広く、より大きなスケールで語られるべきだと思うからです。

カリキュラム(教育課程)について

画一的なカリキュラムはなく、個々の目的・バックグラウンド・体格・身体能力を考慮し、カスタマイズしたプログラムをご提案させていただきます。これまでの武道経験に応じて、柔道7:合気道3、柔道:4:合気道6、あるいは他の武道(空手、ブラジリアン柔術等)を組み合わせるなど、自由にアレンジしてご自分のスタイルを探求していただいてかまいません。

(武道・格闘技の経験のない方には、受身、単独動作、約束稽古を通して基礎から段階的に指導いたします)

​帯制度(ベルトランク)について

当面段位制度は採用せず、帯(ベルトランク)により習熟度を表します。

 

白帯:初心者(入門可能年齢:満12歳以上)

 

青帯:型稽古・約束稽古など決められた動きの中で基本的なサバキと受けが一通りでき、安全に稽古ができる段階(満13歳以上)

 

紫帯:型稽古・約束稽古など決められた動きの中で、相手の力を活かしつつ合理的な身体操作によって十分な威力を発揮できる段階(満14歳以上)

 

茶帯:状況に応じた臨機応変なサバキと受けができ、機をみて適切に反撃できる備えができている段階(満16歳以上)

 

黒帯:打撃・掴み・武器など種々の攻撃に対し一通り対応できる応用力を身に着け、関節技等危険性を伴う技についても十分制御された状態で施技できる段階(満18歳以上)

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■当身について

柔道の試合では当身による攻撃は禁止され、合気道では型の中に当身は含まれているものの形骸化しています。しかし、本来柔術の戦闘においては、当身がかなりのウェイトを占め、重要視されています。また、護身性を重視するならば、打撃・当身の存在を無視する方針は現実的ではありません。当流では拳、手刀、掌底、猿臂、膝、足等による当身を、ルールの範囲内で一部制限して認め、その効果的な活用を研究します。また、打撃を捌いて組み手を制し、投げ技から関節技・締め技で決着を着ける流れを反復練習します。乱取りにおいては安全性の確保のため、頭部、頸部、金的への攻撃を禁止するなどのルールを定めますが、現実の戦闘においては急所への攻撃が想定されるため、急所への仮当て・寸止めを用いた実践研究も取り入れます。

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■乱取りにおける投げ技の一部制限について

肘や肩の関節を極めた状態で投げる投げ技(四方投げ、肘当呼吸投げ等)について、未熟な者が乱取りで使用すると相手の関節を破壊する危険性のある技、受身の失敗により後頭部、頸椎などを強打する恐れのある技については、乱取りでの使用を原則禁止するなどルールを定めます。

状況に応じて技を無理なく適切に施し、相手を負傷させない技量の持ち主(黒帯保持者)にのみ乱取り等での使用を認めます。

​組方と離隔の二技法について

当流では間合いの近接具合により「組方」と「離隔」の二種に技法を大別します。

 

組方技法:双方両手で互いに組み合い、二本の手を用いて相手を牽制・制御することが必要となる近接した間合いで用いる技法(柔道に類似したスタイル。立技だけでなく寝技も含まれる)

 

離隔技法:双方互いに伸ばした手の先端が触れる程度の間合い、もしくは手にした武器(刃物、棒等)の先端が一足の動きで相手の身体に届く間合いにおいて用いる技法(合気道・合気武術がベースとなる。体術だけでなく武器術、対複数への対処技術も含まれる)

 

■組方と離隔の二技法を学ぶ意義について 

 

相手が複数いる場合や刃物などの武器を持っている場合、柔道のように特定の一人と組み合っている余裕はなく、離隔によるアプローチが適しています。 また、酔っ払いや痴漢への対応程度なら、合気道の技の方が穏便に対応することができ、使い勝手がよいと思われます。 しかし、相手がなんらかの格闘技を習得していたり、喧嘩慣れしている場合、離隔技法のみでは対応しきれないケースが出てくることが予測されます。素早いタックルや組みつきで間合いを一瞬で詰めたり、衣類の端をつかんで煽りながら自分の間合いに手繰り寄せてくるなどの手段を用いることもあり得ます。特定の間合い・形でしか技に入れない、自分の形を作れなくなったとたんに無力になってしまうというのでは、実戦では通用しません。 二つの技法の視点・考え方を学び、使いこなすことで、柔術本来の戦闘力が発揮されると考えます。

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■組方技法と柔道との違い

 

当流の組方技法は柔道の技術をベースとしますが、競技柔道とは以下の点が異なります。・投げや抑え込みによる一本という概念がない。競技ではないので勝敗を決めることが目的ではなく、相手の攻撃を無力化し、自分の身を守ることが目的である・打撃による攻撃もあり得る想定なので、組み手争いの間に突き・蹴りなどの攻撃に備える必要がある・タックルなど下半身に組みつく攻撃も想定する必要がある・柔道では相手の肌に直接触れる行為は禁じられているが、肌に手を触れて技を施してもよい(合気道のように相手の小手を取ったり、掌底で顎を突き上げて崩したりする技術が認められる)・柔道では立ち関節技は禁止だが、これを許可する(ただし、関節を極めた状態での投げ技は危険を伴うため使用制限を設ける)・柔道では寝技において肘関節以外の関節を極めることは禁じられているが、手首・足首についても関節技を認める(たとえば、合気道の二教や小手返しの形で手首を固めて相手をコントロールする技術が認められる)

離隔技法における
捌きの原則

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離隔技法では、相手に技を掛ける前の段階における捌き(サバキ)の技術を重視します。捌きは手捌き・体捌き・足捌きからなり、相手の動きを誘い出したり、攻撃を受け流したり、牽制したり、有利なポジションを取ったり、相手を崩したりといった多彩な攻防のやりとりの技術から成り立っています。

 ところで、合気柔術中興の祖である天才武術家・武田惣角は、合気柔術の技体系を整理する際、当初「肘抑え」「手首極め」などの名称で技を分類しようとしていたのに対してそれは本質ではないと言い、「一カ条」「二カ条」といった名称を用いることを主張したといわれています。また、同じ「一カ条」「二カ条」であっても、相手によって教える技の種類を変えていました(体格や身体能力などの個性を考慮し、その人に適している技を指導したそうです)。

 そこから推察されるのは、「一カ条」等の名称は特定の技の名称を指しているのではなく、戦闘において拠り所とすべき原理原則を表しているのではないか、ということです(技ではなく原則なので、「・・・すべき」といった法やルールを想起させる名称を当てた)。その仮説に基づき惣角が遺した技体系をみると、確かにそこには考え抜かれたひとつの意図が存在していることに気づきます。

 

 当流では、以上の仮定に基づき、離隔技法における捌きの原則を次のように整理し、指導の指針とします。

 

一カ条(第一原則:間合いの境界線上の接触を外からコントロールする)

 離隔の状態から接近し、互いの間合いの境界が接する瞬間において主導権をどう握るか、それが対人戦闘において最も優先される事項になります。自分の力を最も発揮しやすく、相手の攻撃が届かないライン上で動き、自分の間合いを侵されないように相手の間合いとの境界線上で外からコントロールし、

制してゆきます。いきなり中で戦うインファイトを選択するのではなく、まず外から攻めてコントロールせよ、というのが第一原則である一カ条です。

 

二カ条(第二原則:自分の間合いの中に誘い込み、中心で制する)

 自分の間合いが侵されそうな場合、境界線上で鍔迫り合いをするよりは、自分の間合いの中へ誘い込み、自分の中心線上で力を発揮することで相手を崩して制するというのが、第二原則である二カ条です。一カ条と二カ条どちらを選択するかは相手との位置関係や攻撃方法などにより異なりますが、可能なかぎり外からアプローチするのがリスクの少ない方法です。ただし、中途半端な間合いで競り合うよりは、中のスペースに誘い込んで主導権を握るほうがいいケースもあります。このような原則が身についていれば、実際の戦闘の際にどう動くべきか迷わずに済みます。

 

※三カ条以降は入門後に説明します。

 

 実戦では、確かな方針に基づいて相手との相対関係を有利に運ぶことが、どのような技を掛けるかということより大切です。肘を抑えたり、手首を極めたりといったことは付随的なことにすぎず、本質ではありません。

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